真夏の小鳥の森は、鳥のさえずりと置き変わるように、セミの声が目立つようになってきました。
森のあちこちでセミの抜け殻もみかけます。今の時期は、ニイニイゼミが日中に息つく間もなく元気に鳴いています。
日が落ちる時間になると、代わってヒグラシが「カナカナカナ、、、」ともの悲しいような落ち着いた雰囲気で鳴きはじめます。
ニイニイゼミの声は夏の到来を感じさせますが、ヒグラシは夏の終わりのイメージがあるせいか、夏の始まりと終わりを一気に感じる不思議な感覚になります。
秋の季語にもなっているヒグラシですが、じつは6月の終わり頃から羽化が始まる初夏のセミなんですよ。
アブラゼミやミンミンゼミ、エゾゼミなども少しずつですが抜け殻や鳴き声が確認できるようになってきました。今年の夏も蝉時雨でにぎやかになりそうです。