ネイチャーセンターの脇にあるエノキの枝先の葉が、所々丸坊主にされているのに気が付きました。
丸坊主にした正体を探してみると・・・すぐに見つかりました。
ヒオドシチョウの幼虫でした。ざっと数えても十数頭。
体の大きさは約4.5cm、数もかなり多いので、鳥の良いエサになるなと思っていましたが・・・
やはり食べられていました。
枝先を丸坊主にするぐらい、おびただしい幼虫の数です。こうして鳥が食べて数が減ることでこのチョウが増えすぎないようになっているのでしょうね。
このエノキの木の下にはもちろん幼虫のフンもたくさん。
森の中でもフンが多く落ちているところの真上を見てみると、木の葉にチョウやガの幼虫がいたりすることもあります。
この時もヒオドシチョウの幼虫のフンを見たばかりで普段より意識して周囲を観察していました。すると、フキの葉の上にヒオドシチョウの幼虫のフンと同じくらいの大きさ約3mmのフンが。ただ、少し違和感。
よく見てみるとムシクソハムシの成虫でした。なんともかわいそうな名前ですが、名前の通りムシのクソのような見た目なので納得してしまいます。
写真を撮っているうちに「フン」が動き出しました。
こうしてみると顔も足も見えるので、3mmほどの大きさですが虫だとわかります。
擬態する昆虫はたくさんいますが、動かなければムシクソハムシの擬態は完璧ですね。