12月12日の小鳥の森に今季初の雪が降り続きました。はらはらと小さな雪が降る程度で積もる様子はありませんでしたが、気温はぐっと下がりました。
ネイチャーセンターの周辺ではオスのジョウビタキをよく見かけます。「カカッ、カッ、カッ」と鳴く方向に視線を向けると、いつもはシュッとしたスマートなジョウビタキですが、今日は羽を立たせてまるでお餅のようでした。
さすがに寒かったのでしょうね。鳥は寒いと、羽毛を立ててその中に空気をため込みます。ため込んだ空気は体温で温められ、外の冷たい空気が地肌に直接触れるのを遮ることができるのです。
ジョウビタキは枝にとまったり、道路や側溝の中に降りたりと、しきりに動いていました。側溝に入って出てきたときにくわえていた青い実を、食べるタイミングでおとしてしまう、少しお気の毒なシーンも観察することができました。
また開けた場所の地面ではカシラダカが集団でエサを探す姿も見ることができました。よく見るとカシラダカも羽毛で膨れていますね。
しばらく観察していましたが、ヒヨドリが勢いよく鳴きながらカシラダカの集団の方向へ飛んできたため、羽ばたいて森の奥の方へ行ってしまいました。
寒さが身にしみるこの時期、ぜひあたたかい服を羽織って森を散策し、膨らんで天然のダウンコートを着たモチモチの野鳥たちを観察してみてください。