あなたはだぁれ?

あなたはだぁれ?

 とある木に、丸く小さい提灯のようなものがポツポツとなっているのを発見。明るめの茶色をしたそれは、実のようにもタネのようにも見える不思議なものでした。寒さの最盛期の今頃に残っているので、野鳥が好んで食べないものかと調べてみると、正体は「アブラチャン」という木の「冬芽」で、冬芽の中でも花の芽である蕾でした。

アブラチャンは山地の湿った場所に生えることが多く、5mほどの高さに成長します。葉が出てくる前の3~4月頃に淡い黄色い花を咲かせますが、今は丸い小さな姿でそっと耐えているのですね。

アブラチャンの冬芽

 また園内を散策中に不思議な積もり方をした雪を見つけました。器用に湾曲した形で枝に積もった雪。

枝に積もった雪

私には、木にぶら下がっているナマケモノに見えました。この他にも面白い積もり方をした雪があちこちにありました。

みなさんも雪が作り出した造形をいろいろなものに見立てながら冬を楽しんでくださいね。