気温も森の中の装いもすっかり春めいてきました。園内ではサクラの仲間も見頃を迎えています。
ネイチャセンター周辺のサクラの枝にシジュウカラが止まっていたので、しばらく観察してみることに。
すると、何度も花を根元からちぎってはポイッと落とす姿が観察できました。
これは「盗蜜(とうみつ)」と呼ばれ、身近な鳥ではスズメがしています。
太く短いくちばしのため、花の根元にある蜜を舐めることができない野鳥が、花ごと嚙みちぎって蜜を得る行動です。
サクラにとっては花粉を運んでくれない迷惑行為ですが、鳥たちにとってはこの時期限定の美味しいごちそうのようです。
また、シジュウカラの小径のあずま屋付近の高台からは、吾妻小富士の残雪がうさぎの形に見えました。
吾妻小富士の雪うさぎは、「ももりん」のモデルにもなっており福島市民に親しまれていますね。
サクラの花を愛でつつ春のわずかな期間の光景もお楽しみください。