森の木々は強い冬の風に吹かれ、木に残っていた葉も一気に落ちて枝だけの姿に。
見通しの良くなった散策路には葉がぎっしりと敷き詰められ、歩くたびにカサカサと乾いた音が響きます。
茶色の落ち葉におおわれたコナラの根元に、ひっそりとつややかな緑の葉が。
この植物の名前はヤブコウジといい、見た目に反して立派な「木」。高さは10~20cmほど。果実は直径が5~6mmの球形で、今の時期真っ赤に熟します。ヤブコウジは古くからお正月の縁起物で「十両」という別名があります。
ヤブコウジは一年中葉を青々と茂らせる常緑樹。
生き物が静まり色の少ないこの季節に鮮やかな緑と赤の色差しは新年にいいことが訪れてきそうなエネルギーを感じさせてくれますね。